本が読んでみたい。
それが《艦娘》たちの希望だった。
夏の大規模作戦を前に、《提督》は、《艦娘》たちの他愛ない希望を叶えてやろうとした──ただ、それだけだったはずなのに。
「八月十五日から十七日にかけて、全ての《鎮守府》および全ての《泊地》は、一切の活動を停止せよ」
ヒトとヒトでないもの、その境界線でゆらぐ《提督》に、突然通告された命令は、なにを意味するのか。
ある《鎮守府》と《提督》の三日間を描く、ディストピア・サスペンス。
昭和から平成にならなかった世界線の、「8月15日~17日の一期→二期メンテ」を弊《鎮守府》時空に落とし込むと、こうなってしまったよというお話。
はんなりゆるふわディストピア。
《提督》は今回も散々な目に遭いました。
そろそろ、弊《鎮守府》時空設定もあれこれ散らばってきたので、2019年あたりに総集編めいた形でまとめようかなと思います。